医師(施術者)が教えるアイラインアートメイクを受ける際の注意点とメリット・デメリットを解説!
目は、外見の印象を最も大きく左右するパーツの1つ。そのため、アートメイクの施術の中でも、特にアイラインに興味を持っている人は多いでしょう。
一方で、アイラインはサロン等での被害事例が眉と並んでもっとも多い部位でもあります(国民生活センターの注意喚起より)。
このように慎重な施術が必要な部位であるため、お客さま側も事前にアイラインについての正しい知識を持っていただく必要があります。ここでは、その正しい知識をカンタンに理解していただけるようにまとめていきます。
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- アイラインアートメイクとは?
- まつ毛の付け根に色を入れる
- アウトサイドライン・インサイドラインの2カ所がある
- アイラインアートメイクのメリット・デメリット
- アイラインアートメイクのメリット
- アイラインアートメイクのデメリット
- アイラインアートメイクおすすめのデザイン
- ナチュラルな目元を目指すなら上まぶたの施術をおすすめ
- 素顔になった時に違和感がないものが長く付き合えるデザイン
- 良く考えてから入れたほうが良いアイラインのデザイン
- アイラインアートメイクの注意点
- 必ず医療機関で受ける(サロンは違法)
- 最短でも半年は消えない(除去は可能)
- 最長でも3年で消える(メンテが必要)
- 粘膜やその付近の施術では特にクリニックを厳選する
- アイラインアートメイクの持ちはどれくらい?
- 平均で2年~3年(個人差あり)
- 1年~2年でメンテナンスをするのがおすすめ
- 術後のダウンタイム期間のケアで持ちを良くできる
- 持ちをよくしたいなら最低2回の施術をすべき
- アイラインアートメイクの料金相場
- アイラインアートメイクの施術ができるクリニックの平均料金比較一覧
アイラインアートメイクとは?
アイラインのアートメイクとは、通常のメイクでアイラインを引く箇所に色素を注入する施術です。施術の内容や対象の部分などを、具体的に説明していきます。
そもそもアートメイクって何?タトゥーとはどう違うの?という方は以下の記事をご覧ください。
まつ毛の付け根に色を入れる
アイラインのアートメイクをより簡単にいうと「まつ毛の生え際に色素を入れる施術」です。まつ毛の根本の色を濃くすることで、まつ毛を多く見せることができます。
アイラインのアートメイクの色
色は基本的に黒かダークブラウン、薄くてもブラウンとなります。「まつ毛を多く見せる」施術であるため、まつ毛の色に合わせるわけです。
通常のお化粧のアイラインでは、赤や青などの色を使うこともあります。しかし、一般的なアートメイクのアイラインの施術で、これらの色を用いることはありません(海外では用いることもあります)。
アウトサイドライン・インサイドラインの2カ所がある
メイクでアイラインをひく時に、アウトラインとインラインにひくやり方があります。アートメイクでは基本的に、まつ毛とまつ毛の隙間を埋めていくインライン施術がおすすめです。
韓国のクリニックでは、日本のクリニックよりも積極的に粘膜ラインの施術を行っています。
また、粘膜ラインという呼び名を使わなくとも、粘膜への施術に対応しているクリニックは日本でも少なくありません。この場合、分類としては「インサイドラインに含んでいる」ことが多いものです。
アイラインの粘膜とは何か
これは「まぶたの内側のピンクの部分」です。眼科全般でいう粘膜と、アートメイクでいう粘膜は同じ意味です。
粘膜への施術はドライアイになるリスクがあるため、原則として断っているというクリニックも少なくありません。
アイラインアートメイクのメリット・デメリット
アイラインのアートメイクを受けることについては、メリットとデメリットの両方があります。ここでは、それぞれの内容を詳しく紹介していきます。
アイラインアートメイクのメリット
アイラインのアートメイクの施術を受けるメリットは、以下のようなものです。
- すっぴんに自信を持てる
- 毎日のメイク時間を短縮できる
- メイク直しが必要なくなる
- 目力を強くできる
- 目を大きく見せられる
これらのメリットは、アイラインのアートメイクの施術を希望する女性なら、日頃から考えていることでしょう。施術を受ける前に気になるのはむしろ「デメリット」の方かと思います。
このため、ここではあえてデメリットについて詳しく説明します。
アイラインアートメイクのデメリット
デメリットは主に2つあります。ここでは、それぞれのデメリットについて解説していきます。
施術後に一時的に腫れることがある
施術後は、一時的に腫れることがあります。例えるなら「泣いた後の目元」の状態です。腫れているので施術直後は太く見えますが腫れが引くとラインもご希望の太さに改善します。
腫れの度合いについては個人差があり、腫れにくいというケースもあります。腫れの度合いは、下記のような要素に左右されます。
- 施術者の技術
- 施術の内容
- お客さまの目の状況
- お客さまのその時点での健康状態
これらの要素をすべて好条件にするためには、①信頼できるクリニックを選び、②無理な施術をせず、③健康な状態で施術に臨むという3点が鍵となります。
他の部位より痛みを感じやすい
アイラインは皮膚が薄いため、他の部位よりも痛みを感じやすくなります。ただ、この点を過剰に心配していただく必要はありません。
痛みによってお客さまが動いてしまえば、目の近くの施術である以上、当然危険です。クリニック側としてもそのようなリスクは確実に回避します。
そのため、お客さまが痛みを感じないよう、入念に麻酔の処置を施すのです。この点は「麻酔」の段落で詳しく解説します。
■サロンは麻酔を使えない
痛みと麻酔という観点でも、やはりサロンでの施術は危険です。麻酔は医療機関でなければ使えません。
サロンの施術者が「麻酔」を自称する薬剤やクリームは、海外からの個人輸入など、安全性の不確かなルートから入手したものが多くなります。
また「麻酔なしで施術する」サロンもあります。その場合、下記のように眼球を傷つけるなどの深刻な失敗も起こりやすくなります。
【事例2】角膜に傷がついた
フリーペーパーの広告に載っていたエステサロンでアイラインのアートメイクをした。施術中に痛みがあり、痛いと言ったにもかかわらずそのまま施術された。終了後、軟膏(なんこう)のようなものを塗られ、視野が曇っていると言ったら軟膏のせいだと言われ帰宅した。しかし、痛みと涙が止まらないので救急で眼科に行ったところ、角膜が傷ついていることがわかった。
[PDF] アートメイクの危害(国民生活センター資料)| 厚生労働省
このようなサロンでの施術の危険性・違法性については「サロンでの施術は違法」の段落で、詳しく解説しています。
なお、サロンに限らずクリニックでも「安さだけ」で選ぶことはおすすめできません。この点は下の記事で詳しく説明しているため、こちらも合わせてご参照ください。
■眉毛を抜く程度の痛み(個人差あり)
アイラインのアートメイクの痛みは、一般的に「眉毛を抜く程度の痛み」とされます。実際の施術では麻酔を用いるため「痛みをまったく感じない」という人も多くいます。
逆に麻酔があっても痛みを感じる人も存在します。その場合の痛みレベルが「眉毛を抜く程度」ということです。個人差はありますが、ほとんどの人にとって耐えられない痛みではありません。
■クリニックによってはダブル麻酔も可能
クリニックによっては、痛みをさらに軽減さえるためにダブル麻酔(二重麻酔)などの処置を行うことも可能です。アイラインのアートメイクで用いられる麻酔は、大別して下の3種類に分かれます。
- 点眼麻酔
- 塗布麻酔
- 局所麻酔(注射)
点眼麻酔は、点眼薬(目薬)による麻酔です。注射と違い抵抗を持つお客さまが少ないこともあり、広く用いられます。
塗布麻酔では、主にクリームやジェルを用います。アイラインの施術に関しては、目に入ることを避けるため、塗布麻酔を用いないクリニックもあります。
局所麻酔は注射の麻酔です。目に入るリスクもなく麻酔効果も高くなりますが、目の近くに注射を打つことに抵抗を持つお客さまも見えます。
注射の痛みを感じない状態で注射麻酔を打つため、この方法であれば注射の苦手なお客さまも、安心して局所麻酔を受けられます。
こういった麻酔の方法は、クリニックごとのルールやお客さまの状況で異なるものです。特に痛みが不安な場合は、無料カウンセリングの段階で麻酔のかけ方なども詳しく質問するのがいいでしょう。
アイラインアートメイクおすすめのデザイン
アイラインのアートメイクでどのようなデザインがおすすめかは個人差があります。ご自身の目の状況やご希望に合ったデザインは、Webで情報を探すよりも「実際にクリニックのカウンセリングを受ける」ことで、最もよくわかります。
このような理由から、ここでは具体的なデザインについては例として出す程度に留めます。そして「根本的な部分で、どのようなデザインが良いか悪いか」を説明していきます。
ナチュラルな目元を目指すなら上まぶたの施術をおすすめ
アイラインのアートメイクは上まぶた・下まぶたの両方が可能です。普段のメイクの好みに合わせて、施術するのをおすすめします。
現在は、上まぶたのみのアートメイクが一般的ですが、両方をご希望される方は、事前に施術を希望されるクリニックにつたえておきましょう。
素顔になった時に違和感がないものが長く付き合えるデザイン
長く付き合えるデザインの条件を一言でいうと「素顔になった時に違和感がないもの」となります。アイラインの位置でいうと、インサイドの「まつ毛の生え際ぎりぎり」に入れるのが、一つのテクニックです。
これにより、まつ毛が密集して生えているように見えやすくなります。また、奥の方に色素を入れるため、外から細かい観察をしにくくなり、アイメイクについての知識がある人が間近で観察しても、気づかれにくくなります。
この論理でいくと「粘膜に施術するのがベスト」とも言えますが、この点は施術者の間でも賛否両論があります。詳しくは「粘膜への施術」の段落をご覧ください。
良く考えてから入れたほうが良いアイラインのデザイン
良く考えてから入れるべきアイラインのデザインは、たとえば「垂れ目系統のテールデザイン」です。テール(目尻)のデザインには、下のようなものがあります。
このうち、垂れ目テール・キャットテールなど「垂れ目系」のテールは慎重に考えるべきといえます。理由は「目尻は加齢とともに下がる」ためです。
つまり「放っておいても垂れ目になる」のです。アートメイクで垂れ目にした上に、実物も垂れ目になったら「垂れすぎ」になる可能性もあります。
ただ、眼輪筋を鍛えている人などは数年程度で目尻が下がることはありません。そのような人は、垂れ目のテールデザインを入れても問題ないでしょう。
アイラインアートメイクの注意点
アイラインのアートメイクの施術を受ける上では、注意すべき点があります。ここでは、その注意点を4つ解説します。
必ず医療機関で受ける(サロンは違法)
アートメイクの施術は、医療機関で受けなければなりません。エステサロン等での施術は違法行為であるためです。このことは、下記の日経新聞も含め、多くの大手メディアが報じています。
機器の無許可販売やエステサロンでの違法な施術が横行しており、警察当局は「危険で見過ごせない」と問題視し、本格的な摘発に乗り出している。
アートメーク被害多発 違法施術で「腫れ引かず」| 日本経済新聞
新聞が報じるだけでなく、各自治体も「医師法違反」とそれぞれの公式サイトで明記しています。
危険性の高い行為であるので、医師免許を有しない者が業として行うことは、医師法違反にあたります。
アートメイクによる危害について | 愛媛県
医師法違反であることの根拠となるのが、厚生労働省による通達「医政医発第105号」です。平成13年11月8日のもので、以下の2つの内容が明記されています。
- 「針先に色素を付けながら、皮膚の表面に墨等の色素を入れる行為」は医療行為である
- これを医師法免許を持たない者が行えば、医師法17条に違反する
【参考】[PDF] 医師免許を有しない者による脱毛行為等の取扱いについて
エステサロンのアートメイクは上記のように違法であることに加え、実際に多くの被害事例が報告されています。そのうち、アイラインの施術で被害が出た一例を紹介します。
アートメイクの被害事例はアイラインと眉が最も多い
アートメイクで被害が出る場合、その部位はアイラインと眉がもっとも多くなっています。これは、下記の国民生活センターの記述でわかるものです。
危害内容では「皮膚障害」が最も多い。眉とアイラインへの施術が大半を占めていることから、具体的な危害部位は眼および眼の周り、眉が多い。
[PDF] アートメイクの危害 | 国民生活センター
このため、アイラインの施術では特に慎重にクリニックを選ぶ必要があります。なお、上記の危害の95%はサロン等「医療機関以外」で起きたものです。
最短でも半年は消えない(除去は可能)
万が一デザインに納得が行かなかった場合、アイラインのアートメイクは最短でも半年は消えません。この最短というのも「かなり持ちが悪かった場合」です。気にならない程度に薄くなるまでには、1年はかかると思ってください。
ただ、途中で除去することは可能です。アートメイクを除去する方法は、以下の4とおりです。
- レーザー治療
- 切除手術
- 色素注入
- 除去液注入
もっとも一般的な方法はレーザー治療です。ニキビやシミを消すのと同じ要領で、アートメイクの失敗部分を除去します。
切除手術は失敗部分をメスによって取り除く方法です。レーザーによる治療が困難な部分では、切除手術を適用することがあります。
色素注入は「肌の色と同じ色素」を上から注入する方法です。この色によって失敗した色を目立たないようにします。
除去液注入は、色素を除去する専用の液体を注入する方法です。この液体はアートメイクの色素よりも体が拒否反応を示すことが多くあります。そのため、適用する場合は信用できるクリニックを厳選することが必要です。
最長でも3年で消える(メンテが必要)
アイラインのアートメイクは最長でも3年で消えます。一般的には2年、短ければ1年や半年で消えることもあります。
そのため、1~2年の間にメンテナンスを行う必要があります。色を追加で足すことと同時に、その時々のトレンドに合わせ、デザインの微調整も行います。
そのため、色素が早く消えることは必ずしもマイナスとは限りません。肌全体が健康という自信がある場合、むしろ「良い傾向を示している」と考えてください。
粘膜やその付近の施術では特にクリニックを厳選する
アイラインでは粘膜付近の「インサイドライン」に施術することが多くあります。クリニックによっては、粘膜そのもの(粘膜ライン)に施術することもあるものです。
この粘膜には、マイボーム腺があります。正確には、マイボーム腺の「開口部」があります。
マイボーム腺とは「涙の蒸発を抑える皮脂」を分泌している腺です。
- この腺があるから皮脂が出る
- 皮脂があるから、涙が蒸発しにくくなる
- 涙が蒸発しにくいから、ドライアイになりにくい
上記の仕組みでドライアイを防ぐのが、マイボーム腺です。この腺が傷ついてしまうと、ドライアイになりやすくなります。このことは、下記の日本眼科医会の記述でわかります。
最近流行のアイメイク法はまつ毛の内側にアイシャドウやアイラインを入れるので、このマイボーム腺の出口がメイクで塞がれ、涙が蒸発しやすくなり、ドライアイを起こすといわれます。
ドライアイを防ぐマイボーム腺 | 公益社団法人 日本眼科医会
このようなリスクがあるため、インサイドラインや粘膜への施術では、特に信頼できるクリニックと施術者を選ぶ必要があります。
アイラインアートメイクの持ちはどれくらい?
アイラインのアートメイクの施術を受けるとき「どの程度持つのか」という点も気になるでしょう。ここでは「アイラインのアートメイクの持ち」について解説します。
平均で2年~3年(個人差あり)
アイラインのアートメイクは、平均で2~3年は持つものです。しかし、これにはお客さまの個人差と、施術者による個人差があります。
上の表で特に気になるのは「失敗して長ければ、5~10年」という部分でしょう。これは医療事故に近いレベルですが、色素を入れる層や色を間違えるとこのようになることがあります。
本来アートメイクは皮膚の最も浅い層に色素を注入します。皮膚表面に当たる「表皮層」です。
しかし、この奥の層である真皮層(しんぴそう)などに色素を入れてしまった場合、5~10年は色が抜けなくなります。もっとも、医療機関によるアートメイクでこのような事例はほとんど聞かれません。
施術ミスの95%は医療機関以外のもの
アートメイクの施術ミスによる被害事例は、国民生活センターに多数報告されています。その報告の95%が、エステサロンなど医療機関以外の場所での施術です。
PIO-NETにはアートメイクに関する危害が2006年からの5年で121件寄せられており、その95%は医師免許を有しない者が行った施術によると思われる事例である。
アートメイクの危害 | 独立行政法人・国民生活センター
このデータを見て「5%はクリニックの失敗もあったんでしょ?」と思うかもしれません。しかし、上記のページには「危害だけではなく施術不良の例も多く見られる」と書かれています。
施術不良の詳細は記されていません。しかし「危害」でないということは「形やデザインが大いに不満」などの内容でしょう。クリニックでもこうした失敗は起こりえますが「注入箇所を間違えて、持続期間が異様に長くなる」というようなことはないと考えてください。
1年~2年でメンテナンスをするのがおすすめ
アイラインのアートメイクは、1年~2年でメンテナンスを受けることが推奨されています。
一般的には、1年後でもアートメイクの大部分は残っています。しかし、メイクを足す余地がある程度には、脱落することが多くなります。
そのため、おおよそ1~2年後を目安にメンテナンスを受けるのが良いわけです。
現代のアートメイクの「抜けが早い」理由
現代のアートメイクは、昔よりも抜けが早いといわれます。これは「色の入れ方がナチュラルになった」ためです。
昔のアートメイクは色が不自然だったため、いつまでも残っているように見えました。これに対し、現代のアートメイクはナチュラルなため「すぐに自然な外見として見慣れる」ようになっています。
この慣れによって「早く抜けた」ように感じるのです。こうした抜けの感じ方の違いには個人差がありますが、多くのお客さまが「そろそろ色を足したい」と感じるようになるのは、おおよそ1~2年後です。
術後のダウンタイム期間のケアで持ちを良くできる
術後のダウンタイム期間のケアを徹底することで、アイラインのアートメイクの持ちを良くできます。
上記2点を説明していきます。
具体的にどんなケアをするのか
ケアの内容は、「施術部位の保湿・保護」です。施術後1週間に禁じられている下記の行動を徹底して避けます。
これらを守る「保湿・保護」が持ちにつながる理由を説明します。
なぜ術後のダウンタイム期間のケアが持ちに関係するのか
この理由は下のようなものです。
- 術後は小さな「傷跡」が開いている
- ここから色素が少しずつ漏出する
- それを防ぐため、完全回復を早める必要がある
アートメイクの術後に禁止されている行為は、下の2点のどちらかの理由で、完全回復を遅らせてしまいます。
- 施術の傷跡を「広げて」しまう
- 施術の傷跡に「何かを入れて」しまう
傷跡といっても、アートメイクのそれは顕微鏡で見なければわからない微小なものです。しかし、完全回復を早めて色素を定着させるためには、術後の安静を徹底すべきということです。
ダウンタイムの期間中の過ごし方についてより詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
持ちをよくしたいなら最低2回の施術をすべき
アートメイクの持ちを良くするためには、最低2回の施術が必要です。3回施術することもしばしばあり、クリニックによっては2回からしか施術を受け付けないこともあります。
初回の施術から1週間程度はアイラインが綺麗に見えるため「1回でいい」と感じるかもしれません。しかし、初回で入れた色素はすぐに薄くなってしまいます。
初回施術の色素が薄くなりやすい理由
この理由は、人体が持つ異物排除の機能です。初回の施術で、アイラインの色素は皮膚にとって「初めて侵入してきたもの」です。
そのため、強い拒否反応を示し、あらゆる方法で外部に排出しようとするのです。一方、2回目からは「一度入ってきたことがある物質」であるため、体も1回目ほどは拒絶しません。
たとえば外国の料理を食べると、初めのうちは「お腹を下す」ことがあります。当然無害な食べ物ですが「慣れていない」というだけで、体は拒否反応を示すのです。
このような理由から、アイラインのアートメイクでは最低でも2回の施術を受けることを推奨します。
(※FDA=アメリカ食品医薬品局。日本の厚生労働省に該当)
アイラインアートメイクの料金相場
アイラインのアートメイクの料金相場は、下記のようになっています。
この相場は、全国149のクリニックを調査して算出したものです。149院の一覧など詳しい情報は下記のページで説明しています。
アイラインアートメイクの施術ができるクリニックの平均料金比較一覧
アートメイクモアに掲載されているクリニックで、アイラインアートメイクの施術ができるクリニックを一部抜粋して、平均料金を一括で比較できる表を作成しました。
掲載されている院はすべて当サイトが独自に設けた厳しい審査基準をクリアし、アンケート調査でも高い評価を得ているクリニックですので、安心して料金を比較できると思います。
一部だけでなく、全国のアイラインアートメイク施術が受けれるクリニックを一覧で見たいという方は、こちらのクリニック一覧ページをご覧ください。
全国のアイラインアートメイク施術が受けれるクリニック一覧
平成24年9月に浦和駅東口すぐのSUIDAONE本館5階に『千春皮フ科クリニック』を開院。
幼少時代アトピー性皮膚炎だったことから、「肌に悩みを持つ方々の少しでもお役に立てたら」と、皮膚科医になることを志す。
美容医療においても皮膚の専門医として10年以上にわたって他院美容皮膚科にて診療を行い、適切な治療と細やかなアドバイスで高い支持を受けている。