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アートメイクのダウンタイム期間は?期間中のポイントや過ごし方も紹介

アートメイク基礎知識

アートメイクのダウンタイム期間は?期間中のポイントや過ごし方も紹介

医療行為として認められているアートメイク。毎朝のメイク時間を短縮したい方、またメイクが苦手な方にとって、アートメイクを魅力に感じる方も多いのではないでしょうか。

施術そのものは短時間で終わるものの、アートメイクにはダウンタイムがあるためスケジュールに注意が必要です。

アートメイクのダウンタイムとは、施術直後に生じた腫れや赤みが引くまでの期間を指します。
もちろん個人差はありますが、仕事などの都合で見た目に支障が出て困る場合は、ダウンタイムの期間を考慮しましょう。

本記事では、アートメイク施術直後の様子やダウンタイムの期間、施術直後に可能なこと・不可能なことなどを部位別にまとめて紹介します。

アートメイクの施術直後の様子とダウンタイムの期間

施術する部位によって、アートメイクの施術直後に見られる様子、またダウンタイムの期間が異なります。
ここでは、眉・アイライン・リップ・ヘアラインの4つの部位についてそれぞれ解説していきます。
※施術直後の様子については個人差があります。

眉の施術直後の様子とダウンタイムの期間

骨格や顔の形に合わせて施術をおこなう、眉のアートメイク。施術時間はもちろん、ダウンタイムも比較的短いことから手軽におこなえるアートメイクといえます。

施術直後の様子

眉 ダウンタイム 当日

眉の場合はほとんど腫れませんが、人によって目立たない程度の腫れは見られることもあります。皮膚がデリケートな人、むくみのある人、服用中の薬によって赤みが出る場合も。

また、かさぶたが剥がれるまでは眉が濃い状態になります。

ダウンタイムの期間

眉 ダウンタイム 翌日、1週間後

眉の施術後はかさぶたになり、剥がれるまで3〜5日程度かかります。人目を気にせずダウンタイムを過ごすなら、連休前などに施術を入れておくとよいでしょう。

眉のアートメイクを実際に受けたときのダウンタイムは、以下の記事で紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

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アイラインの施術直後の様子とダウンタイムの期間

アイラインの施術は、まつ毛の間やその上下に色素を入れていきます。しかし、個人差や技法によって施術直後に腫れが出てしまうことも。

施術直後の様子

アイラインは粘膜のため、ほかの部位(皮膚)に比べると薄くできており、非常にデリケートです。個人差はありますが、施術直後に3〜4日は腫れてしまうことがあります。

また、手彫りではなくマシンを使って入れる場合は腫れが出やすい傾向にあるほか、施術当日の夜に水分を多く摂取すると腫れが強く出る場合も。

腫れの程度は、泣いた日の翌日のむくんだ状態に近いです。腫れのピークは施術翌日。まれにかゆみを伴う場合があるので、掻きむしって刺激を与えないようにしましょう。

ちなみに、下まぶた施術をおこなう場合は、上まぶたよりも腫れる可能性が低いです。

ダウンタイムの期間

アイラインの場合、腫れが出ても翌日に引いていることがほとんどです。腫れや赤みが続く場合は、保冷剤などを使ってクーリングしましょう。

リップの施術直後の様子とダウンタイムの期間

リップのアートメイクには、唇の輪郭を描くリップライン、そして唇そのものに色素を入れるフルリップの2種類があります。

アイライン同様、粘膜部分に施術をおこなうため、施術後に腫れてしまうことも。リップのようにデリケートな部位ほど、ダウンタイム期間が長めです。

施術直後の様子

リップのアートメイクは、施術によってふっくらとした腫れ、そして赤みが生じやすいです。人によって1週間程度続くこともあります。

施術直後のリップは非常にデリケートなので、食事は施術前に済ませておくとよいです。

ダウンタイムの期間

他の部位同様、施術後にかさぶたができ、剥がれることでダウンタイムは終了します。リップの場合、腫れやかさぶたを考慮したトータルのダウンタイムは1週間程度です。

また、施術直後は3日ほど濃く発色する傾向にあります。

ヘアライン施術直後の様子とダウンタイムの期間

額や頭頂部など、生え際に施術するヘアラインのアートメイク。ダウンタイムは短いものの、気をつけたいのは施術のスケジュールです。

施術直後の様子

施術部位に赤みが生じる場合もありますが、一般的に腫れは出にくいです。

ダウンタイムの期間

赤みが生じた場合でも、時間とともに引いていきます。薄皮が剥がれる際、かゆみが生じる場合もあるため、掻きむしらないように注意が必要です。
少なくとも、施術から1週間程度は爪を立ててゴシゴシ洗うことがないよう気をつけましょう。

また、ヘアラインの施術後2日間はシャンプーができません。ヘアカラーも施術後1ヶ月は控えるよう指示される場合がほとんどです。

そして、施術自体もブリーチやヘアカラー直後はおこなえないクリニックが多いため、ダウンタイムを含めスケジュールを考慮する必要があります。

ダウンタイムの期間を左右するポイント4つ


ダウンタイムの期間は、施術箇所だけでなく、さまざまな要因により短くなったり、長くなったりします。
ART-MAKE MORE独自で行った、実際に施術を受けた方に対するアンケート調査を交えながら、ダウンタイムの期間を左右するポイントについて解説いたします。

施術者の腕

アートメイクは医療行為であり、実際に施術をおこなうのはクリニックの医師、もしくは看護師。医師免許の資格を持つ人の指示であれば、医療補助がおこなえる看護師でも施術は可能です。

とはいえ、アートメイクには施術者の技術力が求められます。施術はもちろん、麻酔や施術後のケアがきちんと施されていないと、ダウンタイムに影響する場合があります。

手法(マシンor手彫り)

アートメイクには2つの手法があり、人の手で繊細な施術をおこなう手彫り、専用の器具を使って規則的に着色するマシンに分かれています。
一般的には、手彫りよりもマシンのほうが腫れがでやすく、ダウンタイムが長引くと言われていますが、ART-MAKE MOREのアンケート調査では、手彫りかマシンかでさほどダウンタイムに違いは出ませんでした。

手彫り:3〜4日、デジタルマシン:3〜4日、アナログマシン:4〜5日

最近は、アートメイクの流行により、医療技術が発展し、マシンでも手彫り並の繊細さや正確さが表現できるようになってきているのかもしれませんね。

調査でわかるのは、同じマシンでもアナログマシン、デジタルマシンではデジタルマシン彫りの方がダウンタイムが短い傾向にあるということなので、マシンで施術を受ける場合は、デジタルマシンを選ぶようにしましょう。

施術回数

アートメイクは、部位によって施術回数を複数に分けておこなう場合があります。この場合、施術回数が多いほど1回ごとの肌ダメージが少ないです。

ART-MAKE MOREのアンケート調査によると、眉、アイラインの施術に関しては、施術回数が多い方がダウンタイム期間が短くなる傾向にあることがわかりました。

眉施術回数1回:3〜4日、施術回数2回:3〜4日、施術回数3回:1〜2日、アイライン施術回数1回:5〜6日、施術回数2回:2〜3日、施術回数3回1〜2日

ただ、施術回数が多い分、移動時間と費用がかかりますので、2回、3回セットで施術を考える場合は、長期的なスケジュールを考慮しましょう。

施術前の状態

施術前の状態によって、ダウンタイムはもとより施術を断られるケースもあります。

たとえば眉やヘアラインの場合、施術前の2週間以内にブリーチをすることが禁じられています。

同じく施術前の2週間以内にレーザーや光治療をおこなうこと、3ヶ月以内に美容整形をおこなうのも、一般的にNGです。

ダウンタイムを考慮して施術のスケジュールを組む場合、クリニックの注意事項をしっかり確認する必要があります。

アートメイクをきれいに保つ、ダウンタイム期間の過ごし方

アートメイクは永久的なものではなく、施術後しばらく経つと徐々に薄くなっていきます。長持ちさせるためには、ダウンタイム期間の過ごし方や正しいケアが欠かせません。
せっかくのアートメイク、長持ちさせるためにはどのような点に注意すべきでしょうか。

今回は、自由が丘クリニックソフィア・宗雪正美院長に、各施術のダウンタイムの過ごし方について回答していただきました。

すべてのアートメイク共通のダウンタイム期間の過ごし方

ダウンタイム期間中に気をつけたいのは、施術部位を清潔に保つこと、そして刺激を与えないことです。施術当日から可能なこと、また施術1週間やってはいけないことについて紹介します。

施術当日からOKなこと

入浴:汗をかいてしまうと、色素の排出が早まります。そのため施術当日は湯船につからず、シャワー程度で済ませましょう。 洗顔:施術当日は施術部位に触らないように、ふき取りタイプのメイク落としをおすすめします。次の日からは洗顔しても問題ありませんが、施術部位周辺は1週間こすらないよう注意してください。 化粧水・乳液:施術当日からいつも通り使って問題ありません。施術部位に処方された軟膏を外用し、なるべく刺激を与えないようにしましょう。

部位やクリニックにもよりますが、施術当日はシャワーに入ることもできます。
とはいえ、施術部位を濡らすことで傷口から菌が入り込んだり、色素が流れたりすることは避けなくてはなりません。

シャワーを浴びる際は、クリニックで処方された軟膏を塗り、水が直接かからないように注意しましょう。ただし、ヘアラインを施術する場合は当日洗髪できません。

また、水であれば洗顔可能な場合もあります。心配な場合は、ふき取りタイプの洗顔を使用するなど工夫してみましょう。

施術当日から1週間以内でやってはいけないこと

温泉・プール:施術当日は汗をかかないよう、温泉やプールは避けた方がいいです。その後も1週間は温泉やプールでは施術部位をこすらず、シャワーの圧で温泉水や塩素を洗い流しましょう。 飲酒:飲酒は身体の血流がよくなり汗をかきます。汗をかくと色素の排出が早まるため、施術当日は避けるようにしましょう。次の日からは適度に飲んでも問題ありません。 運動:運動も同様に汗をかくため、施術当日から1週間程度は避けた方がいいでしょう。適度な運動は2日目以降、流れるような汗をかく運動は7日目以降が望ましいです。

施術当日は皮膚が傷ついている状態なので、刺激を与えず、できるだけ清潔に過ごすことがポイント。
また、施術1週間は色素が肌に定着するための大事な期間です。なるべく施術部位には触らず、引き続き刺激を与えず清潔にしておきましょう。

清潔に過ごす、という意味で不特定多数の人が利用した湯船はNG。ジム通いも控えたいところです。
また激しい運動や飲酒、長湯などは血行促進につながり、部位の腫れや赤みにつながることも。傷口に菌が入らないよう、発汗のリスクも避けるべきです。

刺激を与えないようにするためには、化粧水や乳液などでスキンケアをおこなうこと、メイクをすること、ターンオーバー(肌の代謝)を促すお手入れもNGです。

当然ですが、施術部位を触ったり、かさぶたをむりやり剥がしたりしないことも大切です。むき出し状態になると、菌が入りやすく化膿や腫れにもつながります。

かさぶたができるタイミングで、皮膚にかゆみが生じる場合もあります。そのときは、クリニックで処方されたワセリンや軟膏を塗り、保湿することがポイントです。

施術当日から2週間やってはいけないこと

ピーリング:ピーリングはターンオーバーを促してしまいます。そのため定期的に行っている方は施術前日まで、その後は14日以上あけてピーリングするようにしてください。
ピーリングやフェイシャルトリートメントは、色が定着していない状態で行うと色素が抜け落ちてしまうこともあります。
施術後2週間だけでなく、普段定期的にピーリングを行っている場合は、施術前日も避けるようにしましょう。

正しいケア方法

肌に色素を定着させるには、刺激を与えないよう施術部位を保護することが大切。この保護に欠かせないのが、化膿止めやワセリン、保湿剤です。
シンプルですが、きちんと保湿をすることで色素が定着しやすくなります。

強く擦りつけるように塗ると刺激になりかねないため、清潔な綿棒などを使って施術部位をやさしく保湿しましょう。

また、施術当日〜翌日は腫れがピークを迎えることも。あまりにも腫れがひどい場合は、就寝前などに保冷剤で施術部位を冷やしておきましょう。

眉のダウンタイム期間の過ごし方

眉のアートメイクは特に人気の部位ですので、日常的に行う行為について何日後から可能か、注意点をチェックしましょう。

やってはいけないこと

メイク:ファンデーション…当日、アイライン…1日、アイシャドウ…1日、眉…7日 日焼け止め:顔全体…当日、眉…7日

メイク 施術後、帰宅してからはファンデーションのみのメイクは問題ありません。しかし眉に近いアイライン・アイシャドウは翌日から、眉へのメイクは7日目以降に色素が定着してから行うようにしてください。
日焼け止め 顔全体への影響を考えると、当日から日焼け止めは使うことをオススメします。しかし眉への刺激になるため、眉部分は7日目以降から使うようにしてください。

かさぶたができると、かゆみでつい眉を掻いてしまいそうになります。そのような場合でも、1週間は強くこすらないように注意しましょう。

また、前髪が眉に当たって刺激になることも考えられます。清潔に保つためにも、前髪はおろさないようにしておくことがポイントです。

刺激が加わりどうしてもかゆい場合は、保冷材などでクーリングするとおさまりやすいです。

そして、色素が定着するまではメイクもNG。かさぶたが剥がれるまで見た目が濃くなってしまうため、どうにかカバーしたい人もいるでしょう。

とはいえ、ここはグッと我慢してペンシルやパウダーなどのチップを使用したり、眉マスカラを使ったりしないよう気をつけましょう。

アイラインのダウンタイム期間の過ごし方

粘膜に色素を入れるアイラインは、非常にデリケートな施術です。菌が入り込みやすい部位だからこそ、気をつけたいポイントもあります。

やってはいけないこと

メイク:ファンデーション…当日、アイライン…1日、アイシャドウ…1日、眉…7日 日焼け止め:顔全体…当日、眉…7日 マツエク…14日 コンタクト…3日

メイク 施術当日からファンデーションはOKですが、眉は次の日からにしましょう。アイライン、アイシャドウなどのアイメイクは7日目以降が望ましいです。
日焼け止め 顔全体は当日からでも問題ありませんが、アイライン部分は7日目以降から使うようにしてください。
マツエク 施術から2週間はマツエクの施術を控え、美容液、コーティング剤などにとどめてください。
コンタクト 施術から3日間はコンタクトの仕様は避け、日常生活に支障をきたす視力の方は眼鏡をご使用ください。またコンタクト装着時はアイラインに触れないよう注意しましょう。
施術後1週間はメイクNGです。アイラインの場合は特に菌の侵入が心配なため、つけまつ毛・まつ毛エクステも2週間は控えましょう。

その他にアイラインで注意したいのは、施術部位に直接触れかねないコンタクトレンズ。3日間コンタクトレンズは我慢して、メガネで過ごすことがポイントです。

リップのダウンタイム期間の過ごし方

アイライン同様、粘膜に色素を入れるリップのアートメイク。施術部位の中でも動きが多く、刺激を受けやすい部位です。

やってはいけないこと

メイク:リップクリーム…2日、口紅…8日 日焼け止め:顔全体…当日、口唇…3日 日焼け止めリップ…2日 歯磨き…当日 食事:塩気の多いもの…3日、辛いもの…5日、熱いもの…5日

メイク リップクリームは2日目から、口紅は8日目以降が望ましいです。
日焼け止め 顔全体は当日から、口唇は3日間はクリニックから処方された軟膏を外用し、日焼け止めのリップは2日目から軟膏の上に重ねて使用しましょう。
歯磨き 歯磨きは当日からできますが、歯ブラシが強く当たらないよう注意してください。
食事 塩気の多いもの(醤油など)、辛いもの(香辛料)は避け、できるだけ一口サイズで口唇に付かないようしましょう。

リップの場合、特に気をつけたいのが食事による粘膜への刺激です。たとえば、熱いものを食べたり、辛いものを食べたりするだけで強い刺激を与えてしまいます。

熱いスープやみそ汁などは冷ましてから飲むようにしましょう。

また、飲み物を飲む際にはストローを利用すると便利です。不便を感じるかもしれませんが、1週間はグッとこらえましょう。

ヘアラインのダウンタイム期間の過ごし方

ヘアラインは、ダウンタイムが比較的軽い施術ですが、汗をかきやすい部位ですので注意が必要です。

やってはいけないこと

メイク:ファンデーション…7日、日焼け止め:施術部位…2日、ピーリング:施術部位…14日、施術部位以外…7日

メイク 施術部位のファンデーションは7日目以降にしましょう。
日焼け止め 施術部位の日焼け止めは2日目以降で、処方された軟膏を外用した上から使用しましょう。
ピーリング 2週間は控えたほうがいいですが、施術部位を避けてもらえば7日目以降でも可能です。

ヘアラインは、頭皮全体というよりは、施術部位が生え際だけの場合が多いので、ピーリングに関しては他の部位より神経質にならなくてもよいでしょう。

5.まとめ

施術直後の様子やダウンタイムについては、施術部位によって異なります。
眉:人によって目立たない程度の腫れがあるが、ほとんどの場合は腫れが生じにくい。:3〜5日程度 アイライン:泣いた翌日のような腫れが見られることも。施術翌日には落ち着く。:3〜4日程度 リップ:ふっくらとした腫れ、赤みが生じることも。場合によって長引きやすい。:1週間程度 ヘアライン:赤みが生じることもあるが、時間とともにひいていく。:3日〜1週間以内
また、個人差はもちろんのこと、施術前の状態や施術後の過ごし方によってダウンタイム期間に差が出ることもあります。

アートメイクを検討している方は、施術直後のことだけではなく、施術前の過ごし方も含めてスケジュールを組むようにしましょう。
手彫りやマシンなど、施術方法の種類についてはクリニックへ問い合わせてみてください。

この記事の監修者
宗雪正美院長

院長として10年以上のキャリアを持つ。
アートメイクでは、皮膚科のエクスパートとして痛みを極力取り除くような施術・アフターケアで患者から支持されている。